サバ・サラワクの紹介番組

夜、マレーシアのテレビを見ていたらサバ・サラワク紹介の番組があった。はっきり覚えていないけれど、夜11時ごろ、チャンネルはRTM1だったような気がする。
シリーズものでサバとサラワクの町を1つずつ紹介しているようで、この日の訪問先はサバのサンダカンだった。ブリシムシムの水上集落から始まって、すっかりきれいになったアグネス・キースの家やセピロックのオランウータン保護区などが紹介されていたのは定番だろうけれど、仏教寺院やキリスト教の教会も紹介されていた。マレー人ムスリムには、他宗教の宗教施設に入るのはもちろん、それを見るのも避けたいという人もいるという印象があるけれど、この番組ではちゃんとお寺や教会の敷地に入って紹介していたので、そんなものなのかとちょっと驚いた。もう何年もマレーシアのテレビをしっかり見ていないのだけれど、最近のマレーシアのテレビではふつうのことなんだろうか。
今年3月の選挙の後、サバとサラワクが重要だという話になり、両州への開発予算の配分額が十数倍に引き上げられたりといろいろな優遇策がとられているけれど、政策だけでなく、マレーシア社会がいっせいにサバとサラワクに「温かいまなざし」を向けはじめた印象がある。この番組がいつから放映されているのかなどのデータがないけれど、半島部マレーシアのサバ・サラワクへの「温かいまなざし」の1つという気がする。2004年の選挙で野党にとられて今回の選挙でBNが取り返したサンダカンを取り上げているのもいかにも。