2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

津波被災地で健康腹巻き

どう考えればいいのかうまく整理がつかないことがあるので書いておく。敢えて極端な表現をすると、「アチェで女性の津波被災者をターゲットにした催眠商法まがいのセラピー・ビジネスが活動していて、それが日本から来ていると言っている」という話。 2004年…

地獄で健康サンダル

バンダアチェではムラユ・ラヤ(大マレー民族)を記念するイベントがあったり海岸近くの津波被災地にレストランが開店していたりといろいろ興味深いことがあるが、そんななかでもおもしろかったのが市内の仏教寺院での話。 華人は亡くなると遺族が紙でできた…

バンダアチェのロティチャナイ屋

2004年12月の津波直後には世界中からの支援関係者でにぎわっていたバンダアチェも、津波から3年半になるとほとんどの支援団体が撤退して、街を歩いていても国際色がだいぶ薄くなった。バンダアチェもインドネシアの地方都市の1つのようになってきたという言…

メダンとアヤアヤ・チンタ批判

北スマトラ州の州都メダンへ。 ここでも一通り本屋まわりとビデオ屋まわり。一番の期待は、今年3月にメダン初の地元映画が売られていたので、きっとそのあとでいくつも出されているだろうというもの。ところがどのビデオ屋に行ってもメダンの地元映画が売り…

Pheng Hwa再び

先日書いたPeng Hwaについて。 Q!映画祭 - ジャカルタ深読み日記 前回は深読みが足りなかったのであれから少し考えてみた。 物語の結末を確認しておくと、外国から戻ってジャカルタの空港に降り立ったインドネシア華人のPheng Hwa(別名Ping An、身分証明証…

イスラム教と同性愛

Madinaの8月号の表紙に「イスラム教と同性愛」という見出しが出ていた。Q!フィルム・フェスティバルとのご縁だと思って記事を読んでみると、どうやら5月号に「イスラム教では同性愛を禁止するというのがこれまでのコーランの解釈だけれど、同性愛行為は禁…

雑誌の編集部まわり

4ヵ月ぶりのジャカルタでは、まず各種雑誌の編集部まわりから。バタック雑誌「Tatap」の編集部に行くと、第5号から第7号まで刊行されていた。いずれも各界の著名なバタック人を紹介していて、5号は科学者、6号はCEO、7号は女性。別のバタック雑誌「Etnik」の…

アヤアヤ・チンタ

ジャカルタのビデオ屋で見つけたDVD。 Quickie Express Nagabonar Ayat-Ayat Cinta Quickie ExpressはQ!映画祭の閉幕式でかかる映画。観られないと思っていたのでDVDで手に入ってラッキー。店員さんも「とってもおもしろいよ」と言っていたので、「おもしろ…

Panggil Aku Pheng Hwa

Q!映画祭のプログラムを見ていて、ぜひ観たかったのがインドネシアの「May」。1998年5月の反華人暴動から10年経ったいま、当時の様子を振り返った作品。これも16日の午後なので時間の都合がつかない。 そのかわりというわけではないけれど、本屋で見つけたの…

881

881は半年ぐらい前に観た。「歌台」と呼ばれるシンガポール華人の伝統的歌劇で、パパイヤ・シスターズと呼ばれるユニットが人気を集めていく。冒頭でユニット結成の経緯が語られているのだけれど、とにかく早回しで英語の字幕を追いかけるのが精いっぱい…

Q!映画祭

4か月ぶりのジャカルタへ。まずはTaman Ismail Marzuki(TIM)に寄って、「同性愛の映画祭」Q!フィルム・フェスティバルをのぞいてみる。映画を観るには登録しなければならないというので登録してカードを作ってもらったけれど、時間の都合で映画は観られ…

Suara BaruとPentas

マレーシアでみつけた雑誌。 Suara Baru 雑誌のスローガンは「Kreatif, Konstruktif, Kritis」。どうやら手に入れた2008年7月号が創刊号らしい。発行はクアラルンプール。言葉はマレー語。 メインの特集は「Blog & Bloggers」。マレーシアのブロガーが10人ぐ…

Forum Perdana

ペナンで見かけたタブロイド紙。 Forum Perdana 第何号かは書かれていないけれど、創刊されて間もない様子。発行元はペナンではなくスランゴールのアンパン地区。 手に入れたのは2008年8月号。このタブロイド紙のキャッチフレーズは「Media Hal Ehwal Masyar…

マレーシアのニューメディア

マレーシアの学会などで聞いた話の続き。 いくつか興味深い話題が複数のパネルで議論されていた。1つは女性の結婚について。マレーシアで結婚しない女性が増えているらしい。他方でというか同時にというか、未婚の母親になっている人も増えているらしく、そ…

コーヒーショップまわり

マレーシアの政治の話の続き。 マレーシアの国会では、数の上では与野党が85対82、それに30と25がぶら下がっているという話だった。では、数字はそうだとして、マレーシアの人々の意識はどうなのか。特に、85対82という状況に置かれている半島部のマレーシア…

サラワクの「BNの心」

今のマレーシアの政治を理解するにはサバとサラワクがわからなければならない。サバには3月に行ったので、今回はサラワクに行ってみた。忘れないうちにメモしておこう。 与党連合(BN)が大敗した今回の選挙で、どうしてサラワクではBNが圧勝したのか。これ…

サバ・サラワクの紹介番組

夜、マレーシアのテレビを見ていたらサバ・サラワク紹介の番組があった。はっきり覚えていないけれど、夜11時ごろ、チャンネルはRTM1だったような気がする。 シリーズものでサバとサラワクの町を1つずつ紹介しているようで、この日の訪問先はサバのサンダカ…

クチンの学会

クチンからペナンへ。 クチンでは学会でサラワク政治やマレーシア政治についていろいろ興味深い話を聞いた。 学会の研究報告そのものもおもしろかったけれど、それに参加している半島部マレーシアからきた参加者たちが、マレーシア政治を理解するにはサバと…

マレーシアのインド人映画

クチンで開かれた学会に参加していたら、ディーパク・クマラン・メノン監督を交えて、監督の「Chemman Chaalai」(邦題:砂利の道)と「Chalangai」(邦題:ダンシング・ベル)を観る機会があった。夜7時半から始まって、10分の休憩をはさんで映画を2本観…

マレーシアの華語雑誌

今日見つけた雑誌。 風采(Feminine) シンガポール・マレーシアで最大の売り上げ部数を誇る華語誌らしい。492号(2008年7月20日号)の特集は「安華風暴」(アンワール旋風)と「四川大地震」。 「四川大地震」はパート2ということで、前の号の続きらしい。…

『Love』『Cinta』『Ayat-Ayat Cinta』

マレーシアではインドネシア映画のLoveのDVDが売られていた。 Loveと言えば、今年2月にインドネシアでかかったけれど、観に行こうと思っていたらAyat-Ayat Cintaの波に呑まれてどこの劇場でもかからなくなり、観る機会を逸していた映画。マレーシアのCintaの…

映画『チチャマン』の続編

クアラルンプールへ。まずはチチャマン(Cicak-man)のコミック雑誌に載っていたKRUのCicak-manショップに向かう。クアラルンプールのSetiawangsa駅から歩いて3分。チチャマンの着ぐるみがあり、スタッフがそれを着て迎えてくれた。 気になる続編については…

マレーシアの総選挙分析

本屋を何軒かまわってみつけたもの。意外にも数が多かったので、さしあたり目次まわりを見ただけでちょっとだけ紹介を。 (1)今回の総選挙で何が起こったのかをみんなで分析したり個人で検討したりしているもの。 Onn Yeoh (ed), Tipping Points: Viewpoints …

チチャマン

マンガついででもう1つ。なんと、マレーシアのスパーヒーロー、チチャマン(Cicak-man)のコミックシリーズが売られていた。いま店頭に並んでいるのは第3号。この映画、コミックシリーズから映画になったと紹介されることがあるけれど、それだと順番が逆。日…

シンガポールの雑誌

シンガポールで見つけた雑誌がこれ。 Time Out Singapore. Time Outは世界の主要都市で出されている英語の情報誌で、シンガポールでも今年創刊されたらしい。キャッチフレーズは「100%Independent. 110% Singapore」。食事や買い物の案内がメインだけど、音…

インドネシアのQ!映画祭

インドネシアでは、今月ジャカルタとバリで「Q!フィルム・フェスティバル」という同性愛とHIV/AIDSをテーマとした映画祭がある。シンガポール映画の「881」もかかるらしい。 qfilmfestival.org - 国際交流基金もこの映画祭に参加しているところがさすが。 …

シンガポールのゲイ小説

そんなことを思いながらシンガポールを歩いていると、町の大手の書店でゲイ小説が売られていた。 シンガポール初のゲイ小説と言われているのがこれ。 Johann S. Lee, Peculiar Chris. (Cannon International, 1992). その著者による最新作がこれ。 Johann S.…

マレーシアの政局と同性愛

今回の私の関心はマレーシアの政局。今年3月のマレーシアの総選挙では、これまで30年も政権を維持してきた与党連合の国民戦線(BN)が大幅に議席を減らした。過半数はとったので政権は維持しているけれど、13の州のうち5つの州で野党政権が誕生するなど、歴…

マレーシアの政局と同性愛

数か月ぶりにジャカルタへ、と言いたいところだけれど、ジャカルタにたどり着く前にまず近隣の国々へ。ということで、ジャカルタ(インドネシア)に限らず、マレーシア・シンガポール・ブルネイあたりの話題を含んで、8月中の期間限定で復活します。