Singapore

『熱帯雨』

東京Filmexで映画『熱帯雨』を観た。 マレーシア華人で、シンガポール人男性と結婚して、シンガポールの高校で華語を教えながら、家庭では半身不随の義父の世話をして、不妊治療をしつつ夫との冷えた関係を修復しようとするリン。理数系の教師はお金に余裕が…

シンガポールのタレンタイム映画『Wonder Boy』

マレーシアとシンガポールで行われている芸能コンテストの「タレンタイム」は、もともと1949年にシンガポールでラジオ番組として始まり、1963年にテレビ放送が始まるとテレビ番組になった。タレンタイム全盛期の1950年代から1970年代にかけて、ラジオ/テレ…

シンガポール映画『Lulu the Movie』

華語題は『露露的電影』。制作はシンガポール。シンガポールで人気のテレビ番組「The Noose」のスピンオフ作品。Luluというのは主人公の名前で、日本語字幕では字数を短くするため「ルル」になるんだろうけど、「ルールー」とのばして発音している様子がかわ…

舞台『Nadirah』

フェスティバル/トーキョーのアジアシリーズ vol.3のマレーシア特集で、インスタントカフェ・シアターカンパニーによる舞台『NADIRAH』を観た。シャリファ・アマニが出演している舞台だということもあるけれど、何と言ってもヤスミンの短編『Funeral』のリー…

シンガポール映画祭

シンガポール映画祭がとてもよかった。観た作品を思い出しては、それぞれのつながりなどを考えて楽しんでいる。最終日しか行けずに、いくつも興味深い作品が観られなかったのがとても残念だけれど、でも2日経ってもまだ映画祭の余韻が残っている。 観たのは…

Sandcastle/沙城

病み上がりというか療養中ではあるけれど、ぼちぼち活動再開をと思っていたところにシンガポール映画祭で「Sandcastle」を上映するという。シンガポール・マレーシア関係者から話を聞いて、去年からずっと観たいと思っていたもの。 思うことがたくさんあって…

『いつまでもあなたが好き好き好き』

大阪アジアン映画祭で観たシンガポール映画。『ゴーン・ショッピング』の監督の作品。途中1か所だけ除いて全編華語で話が進む。しかも、シンガポール華語ではなく台湾や大陸の中国語の雰囲気。 あらすじは略。結婚教育局(WED)という役所のようなものが出…

シンガポールの社会派DVD

シンガポールで見つけたDVD。 一般の報道などでは表に出てこないマレー人/ムスリム社会の様子を扱ったセミドキュメンタリー・ドラマ。タイトルや表紙がやや扇情的な気もするが、客に手に取ってもらえなければしょうがないという面もあるのかもしれない。内…

Yasmin Ahmad's Films

1か月ぶりのシンガポール。またしてもトランジットで数時間のみ。 紀伊國屋書店にアミル・ムハンマドの新刊「Yasmin Ahmad's Films」が入ったという情報を仕入れてMRTで高島屋に向うが、なんと最寄駅だと思っていたサマセットを通過してしまい、オーチャード…

シンガポールで買い物

シンガポールに飛び、夕食をとって夜行便に乗るまでの数時間。 まずはマレーシアとインドネシアの映画を探しにJoo Chiatコンプレックスへ。しばらく前まで建物内の路地いっぱいに売り物が並べられていたのだけれど、規制があったのか路地がずいぶんすっきり…

シンガポール映画「ゴーン・ショッピング!」

シンガポール映画「ゴーン・ショッピング!」を観た。大阪アジアン映画祭で上映されたらしいけれど、そちらは観られなかったのでDVDで。日本語字幕がとてもよかったという話を聞いているので、それが観られなかったのが残念。舞台はシンガポールの3つのショ…

シンガポール映画「Pleasure Factory」

しばらく前、シンガポール映画「The Leap Years」の紹介で、ジェレミーのことがよくわからないと書いた。この人物、実はアナンダというタイの俳優で、タイの映画界ではものすごく有名な人だったようだ。そう思って少し気にしながらシンガポールを歩いていた…

プラナカン博物館

シンガポールに1年前にオープンしたというプラナカン博物館に行ってみた。あまり期待していなかったのだけれど、予想に反して知的興奮を与えるおもしろい作りになっていた。 「プラナカン」はいろいろな意味を持つ。よくある理解だと「現地生まれの華人」や…

シンガポールで見つけた本

マリナ・スクエアのポピュラー書店で、入口すぐのところに男性モデルのカレンダーが並べられて人目を引いていた(写真)。ビキニパンツの下のからだの形がわかるかなりきわどいもの。カレンダーなので12人の写真が載っているけれど、なかにはマレー人らしい…

包今天の小籠包子

途中で地震の話をはさんだためにこの日記の時間と現実の時間がずれてしまったが、書き残したことがあるのでさかのぼっていくつか。まずはシンガポールでの話。 マリナ・スクエアに入っている「包今天(Bao Today)」で食事。飲茶の専門店で、店の名前は包子…

映画「The Leap Years」−−アジア版SATC

シンガポールでしばらく前に話題になっていた映画「The Leap Years」のDVDを手に入れた。 シンガポールで制作された「英語」の映画。「英語」というのはシンガポール英語を完全に排しているため。 映画としては、後で書くように3つぐらいの理由であまり楽し…

881

881は半年ぐらい前に観た。「歌台」と呼ばれるシンガポール華人の伝統的歌劇で、パパイヤ・シスターズと呼ばれるユニットが人気を集めていく。冒頭でユニット結成の経緯が語られているのだけれど、とにかく早回しで英語の字幕を追いかけるのが精いっぱい…

シンガポールの雑誌

シンガポールで見つけた雑誌がこれ。 Time Out Singapore. Time Outは世界の主要都市で出されている英語の情報誌で、シンガポールでも今年創刊されたらしい。キャッチフレーズは「100%Independent. 110% Singapore」。食事や買い物の案内がメインだけど、音…

シンガポールのゲイ小説

そんなことを思いながらシンガポールを歩いていると、町の大手の書店でゲイ小説が売られていた。 シンガポール初のゲイ小説と言われているのがこれ。 Johann S. Lee, Peculiar Chris. (Cannon International, 1992). その著者による最新作がこれ。 Johann S.…

英語社会シンガポール

週末、滞在許可などの都合で隣の島に行ってきた。5年ぶりぐらいに学生時代の友人に会った。 彼女は両親とも日本人だけれど、小さいころからヨーロッパで育ち、高校か大学のときに日本に移ってきた。東南アジア研究を志して日本の大学院に進んだけれど、日本…