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フィリピン映画「REquieme!」ほか

2015年後半から2016年前半にかけて観た映画でよかったフィリピン映画をいくつか。(何年か前の作品も混じっているのはシネマラヤのように過去の作品を上映する映画祭で観たため。) 筆頭は「REquieme!」(2012年)。タイトルはrequiem(レクイエム)にフィリ…

映画『ビンの中のアレ』

少し前になるが、「マレーシア初の同性愛映画」という『ビンの中のアレ』(... dalam Botol)を観た。 同性愛行為が刑法違反になるマレーシアでは、映画で同性愛行為を描くことももちろん認められてこなかった。ところが昨年、同性愛者が悔いて異性愛者にな…

4月のできごとまとめ

4月が終わり、ようやく年度末が終わった気分になってきた。この間にいろいろあったけれど、ここで書く時間と気持ちの余裕がないままに過ぎてしまった。まとめて1か月分をメモ。 初の渡米はハワイ。ハワイをもって米国を語るのが適切なのかわからないけれど…

マレーシアで買った本

マレーシアで買った本。このところクアラルンプール滞在は1回につき数時間ということが多かったが、今回は少し長めに滞在することができた。妙な巡りあわせで、華語とマレー語の「同志」(同性愛)関係の本を1冊ずつ手に入れた。 Our Stories[我们的故事](…

マレーシアで買った本

マレーシアで買った本(一部はDVD)。ボルネオ、華語文学、ゲイ、映画、イスラム教、政治、災害など。 冰谷「走進風下之郷」(有人出版、2007) 「冰谷」と言えばサバの内陸部の地名ビンコールの華語表記だし、「風下之郷」はサバの雅称だしで、怪しいと思っ…

ゲイ雑誌「GAYa Nusantara」

まずは今回のインドネシア滞在で見つけた本の残り。 The Naked Traveler: Catatan Seorang Backpacker Wanita Indonesia Keliling Dunia. (Trinity, C Publishing, 2007.) バックパッカーを背負ったインドネシア人女性がインドネシア国内外を旅した旅行記。…

マレーシアで見つけた本

台風で飛行機が飛ばないらしく、空港で足止めを食う。「Talentime」のサントラCDを聞きながら書きもの。今回マレーシアで見つけた本をメモ。 Map of the Invisible World (Tash Aw, Harper Collins, 2009) 我が友人の今期イチオシの小説。買ってすぐ日本に送…

映画「ミルク」

映画「ミルク」を観た。同性愛者であることをカムアウトして4度目の選挙で公職に就いたハーヴィー・ミルクの人生最後の8年間。 自身の権勢欲のためではなく、自分と世の中のためによりよい社会を作ろうとして権力を手に入れようとする人がいる。それに対して…

フィリピン映画「マキシモは花ざかり」

フィリピン映画「マキシモは花ざかり」を観た。 この映画は各方面に評判がよいらしく、特に性的マイノリティの方々にかなり好評だとの話を聞いていた。私も最後まで興味深く観た。いろいろな意味でひとに勧めたいと思っている。ただし、「ゲイがありのままで…

小説「The Gift of Rain」

しばらく前に出た研究会で聞いた話。植民地支配や占領において、支配・占領する側を男性、される側を女性とする見方はよくあるけれど、それを男どうしとして見るとどうなるかという話。以下、話題に上った映画や小説は実際に観たり読んだりしないで話を聞い…

マレーシア映画「Bukak Api」

クアラルンプールのチョーキットを舞台に、トランスセクシュアルのセックスワーカーたちを描いた映画。もともとHIV/AIDSの啓蒙活動として作られた映画で、コミカルな場面も多少はあるものの、基本的に問題提起の映画。インドネシアの「Perempuan punya Cerit…

シンガポールで見つけた本

マリナ・スクエアのポピュラー書店で、入口すぐのところに男性モデルのカレンダーが並べられて人目を引いていた(写真)。ビキニパンツの下のからだの形がわかるかなりきわどいもの。カレンダーなので12人の写真が載っているけれど、なかにはマレー人らしい…

同性愛関係の本

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Rama Azhari & Putra Kencana. Membongkar Rahasia Jaringan Cinta Terlarang Kaum Homoseksual. (Hujjah, 2008) 社会でますます増えている同性愛に対して、どのように理解してどのように付き合えばよいかを書いた本。世界各地の同性愛の話から始まって、イ…

マレーシアの華語同志小説

引っ越しに伴う本棚整理の第3弾。しばらく前から、マレーシアで華語で書かれた「同志」関係の本がいくつか出ているなと思い、見つけるたびに買っておいたものがあったのでこの機会にひとまとめに。(華語と日本語の漢字が混じっていることはご容赦を。) 欧…

イスラム教と同性愛

Madinaの8月号の表紙に「イスラム教と同性愛」という見出しが出ていた。Q!フィルム・フェスティバルとのご縁だと思って記事を読んでみると、どうやら5月号に「イスラム教では同性愛を禁止するというのがこれまでのコーランの解釈だけれど、同性愛行為は禁…

Q!映画祭

4か月ぶりのジャカルタへ。まずはTaman Ismail Marzuki(TIM)に寄って、「同性愛の映画祭」Q!フィルム・フェスティバルをのぞいてみる。映画を観るには登録しなければならないというので登録してカードを作ってもらったけれど、時間の都合で映画は観られ…

Forum Perdana

ペナンで見かけたタブロイド紙。 Forum Perdana 第何号かは書かれていないけれど、創刊されて間もない様子。発行元はペナンではなくスランゴールのアンパン地区。 手に入れたのは2008年8月号。このタブロイド紙のキャッチフレーズは「Media Hal Ehwal Masyar…

インドネシアのQ!映画祭

インドネシアでは、今月ジャカルタとバリで「Q!フィルム・フェスティバル」という同性愛とHIV/AIDSをテーマとした映画祭がある。シンガポール映画の「881」もかかるらしい。 qfilmfestival.org - 国際交流基金もこの映画祭に参加しているところがさすが。 …

シンガポールのゲイ小説

そんなことを思いながらシンガポールを歩いていると、町の大手の書店でゲイ小説が売られていた。 シンガポール初のゲイ小説と言われているのがこれ。 Johann S. Lee, Peculiar Chris. (Cannon International, 1992). その著者による最新作がこれ。 Johann S.…

マレーシアの政局と同性愛

今回の私の関心はマレーシアの政局。今年3月のマレーシアの総選挙では、これまで30年も政権を維持してきた与党連合の国民戦線(BN)が大幅に議席を減らした。過半数はとったので政権は維持しているけれど、13の州のうち5つの州で野党政権が誕生するなど、歴…

Kinokuniyaのインドネシア語書籍

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帰国前の最終準備の段階に入った。後任との引継ぎが終わり、あとは明日の数字合わせだけ。それが済めばジャカルタ滞在も終わり、あまり深読みできなかったけれどこの日記も終わりとなる。 帰る前に探している本を求めてプラザ・スナヤンのKinokuniyaへ。しば…

cong

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年度末で処理すべきことの山に埋もれて身動きがとれず、そういうときに限って「ボルネオ島にボルネオゾウは何頭いるんですか」とかいうわけのわからない質問にこたえなければならなかったりする。 今はインターネットがあるのだから、検索して関連する記事を…

Mosh!

ジョグジャカルタでよく知られた本屋のSosial Agencyへ。本がたくさん揃っていることと安売りしていることで有名な書店。 Kompleks Taman Pintar 3 Jl. Gejayan 43 Jl. Prof, Dr. Ir. Herman Yohanes 1170 Jl. Laksda Adisucipto 22 Jl. Kaliurang Km.8.5 23…

インドネシアの映画

一昨日行ったタマン・アングレックにはCD屋が何軒か入っていて、ジャカルタのモールでときどき見かけるWOM(World Of Music)もある。 WOMは何年か前の国内映画のDVDが売れずにずっと置いてあるので倉庫代わりぐらいに思っていたけれど、今年の1月27日までDV…