イスラム教

インドネシアのイスラム恋愛映画「Surga yang tak dirindukan 2」

ガルーダ・インドネシアの機内上映でインドネシア映画の「Surga yang tak dirindukan 2」を観た。 2015年に公開された話題作の続編。人気作品の続編が失速するという話はよくあるけれど、これは例外。 続編だけれど、1作目を観ていなくても全く問題ない。も…

インドネシアの「マレー」とイスラム教

今回インドネシアで見つけた本と雑誌・その2。 まずは西スマトラに関する本。 Minangkabau di Persimpangan Generasi. (Yerri S. Putra (ed), Fakultas Sastra Universitas Andalas, 2007) 新旧の世代交代を経験しているミナンカバウ社会についての論集。念…

「インドネシアのイスラム教」100冊

インドネシアで見つけた雑誌「Madina」の2009年8月号に「インドネシアで最も影響のあるイスラム教に関する100冊の本」という記事があった。よく見ると日本人が書いた本も入っていて興味深い。 今後インドネシアで本を探すときの参考としてメモしておく。書誌…

雑誌「Qalam」

ジャカルタへ。このブログはもともとジャカルタに4ヵ月滞在する間のメモ代わりに作ったためにタイトルがジャカルタになっているけれど、ジャカルタ滞在を終えたあとは記事の内容とタイトルが合致するのは年に数回になっている。その数少ない機会が今。 本屋…

映画「Perempuan Berkalong Sorban」

主題歌をマレーシアのシティ・ヌルハリザが歌ったことでも話題になったインドネシアの映画。2009年1月に劇場で観逃していたが、今回DVDを手に入れた。 主人公はアンニサ。芯が強く賢い女性だけれど、ジャワの田舎のプサントレン(イスラム寄宿塾)の塾長の娘…

「後ろを見てはいけない」――イスラム化しても怖いものは怖い

マレーシア映画「後ろを見てはいけない」(Jangan Pandang Belakang)がマレーシア映画の興行成績の歴代1位になったという。ホラー映画はあまり好みの分野ではないけれど、そういうことなら避けて通るわけには行かないだろう。ということでさっそく観てみた…

「最後のマレー人女性」――「マレー人性なら東海岸」の積極的な否定

マレーシア映画「最後のマレー人女性」(Perempuan Melayu Terakhir)は、西洋風の生活様式を身につけたマレー人男性と、イスラム教条主義によってマレー人の慣習さえ否定しようとするマレー人男性とを対比して描くことを通じて、マレー人とは何かという問い…

「マンデー・モーニング・グローリー」――「テロリズム」に至る道

マレーシア映画「マンデー・モーニング・グローリー」(Monday Morning Glory)の舞台は東南アジアの某国。ナイトクラブで199人の死者を出した爆弾事件の実行犯たちを逮捕した警察は、国内外のメディアや人権団体を招き、実行犯たちが拠点とする村で犯行に至…

ムスリム・ヒーローとしてのチチャマン

観れば明らかだが、「チチャマン」のテーマの1つは「コピーではなくオリジナルを」だ。 そうはいっても、「チチャマン」自体が「スパイダーマン」のコピーじゃないかという人もいるだろう。もちろん、「チチャマン」のアイデアは、「スパイダーマン」や他の…

「チチャマン」――新世紀のムスリム・ヒーロー映画

マレーシアでは2006年、ヒーロー映画「チチャマン」(Cicak-man)が大人気だった。壁をよじ登る特殊な力を持ったヒーローが悪者と戦う物語で、「スパイダーマン」を思い出させるけれど、マレーシアではどの家でも壁や天井にへばりついていたりするチチャ(ヤ…

インドネシア映画「虹の兵士たち」

インドネシア映画「虹の兵士たち」(Laskar Pelangi)を観た。 思うところはいろいろあるけれど、一番印象的だったことを挙げるならば、教師が教えようとしていることと生徒が身につけることの間には大きな溝があるということ。 ムハマディヤ小学校で教えら…

イスラム教関係の本

Era Muslim Digest (Islamic Thematic Handbook) リーダーズダイジェストのインドネシア語ムスリム版。創刊号と第2号は手に入らなかった。何年何月発行か書かれていないので、いつ創刊してどのくらいの頻度で刊行しているかはわからない。インドネシア国内…

イスラム教とテロリズム:映画「3 Doa, 3 Cinta」

いまインドネシアの映画館でかかっている「3 Doa 3 Cinta」を観た。タイトルの意味は「3つの祈り、3つの愛」。またこれもアヤアヤ・チンタ以来はやっているイスラム恋愛ものかと思いながら観てみると、期待していたのとまったく別の意味でとても興味深い映…

「ムアラフ−改心」 ブライアンは改宗したのか?

東京国際映画祭で「ムアラフ−改心」(Muallaf)を観てきた。話の筋はわかりやすかったけれど、いろいろな要素が入っていて消化不良気味のところがあって、整理しようと帰りの新幹線であれこれ書いているうちに長くなったのでとりあえずここまでの部分をメモ…

イスラム教と同性愛

Madinaの8月号の表紙に「イスラム教と同性愛」という見出しが出ていた。Q!フィルム・フェスティバルとのご縁だと思って記事を読んでみると、どうやら5月号に「イスラム教では同性愛を禁止するというのがこれまでのコーランの解釈だけれど、同性愛行為は禁…

インドネシア発のイスラム教映画

このところ映画がインドネシアの話題を集めている。 1つはオランダ人が制作してインターネットで配信して、イスラム教に対する冒涜だと批判されているもの。ただし、新聞などでは盛り上がっているものの、みんなまだ内容を見ていないからか、身近なところで…

MataAir

『MataAir』の第10号。先月号で「私たちはアラビア語起源の語を「インドネシア化」したいと考えてそのようにした」と主張していた雑誌。 インドネシアの「細い目」 - ジャカルタ深読み日記 今月はムハンマドの誕生月なので「ムハンマドに学ぶ」が特集だけれ…

クマンの本屋

クマン地区の本屋へ。Jl. Kemang Rayaの通りにQB Worldとak.'sa.raがある。 どちらも売り場はけっこう広くて、英語・インドネシア語取り混ぜていろいろ興味深い本が並んでいるのだけれど、ほとんど時間がなくてどんな本が置かれているかをざざざっと眺めるだ…

インドネシア人ムスリムの結婚

ジャカルタの知人に、人から女性っぽいとよく言われる男性がいる。家に遊びに来るときも玄関から入ってこないで台所から入ってきたり、しゃべるときのしぐさが女性のようだったりと、確かに物腰が女性っぽい。定年退職の年を迎えるまでずっと独身で、もしか…

ジハード雑誌

久しぶりのジャカルタの本屋へ。見つけた雑誌は2つ。 1つは『Tempo』。 マレーシアのアスカル・ワタニヤの記事があった。参加資格は学歴が小卒以上、身長が157センチ以上。マレーシア国軍のもとで1ヶ月間の訓練を受けた後に配属され、訓練に参加する。給料は…

イはインドネシアのイ

プラザ・スナヤンの劇場に『アヤアヤ・チンタ』(Ayat-Ayat Cinta)を観に行った。以下、内容紹介の都合上、ストーリーを一部紹介することになるので未見のかたはご注意を。 (タイトルの日本語表記は「アヤット・アヤット・チンタ」とか「アヤッ・アヤッ・…

インドネシアの「細い目」

華人・陰暦正月がらみで最近手に入れた雑誌を2つ紹介。 『Pusaka Keris』は東南アジアの島嶼部で伝統的に使われている短剣クリスの専門誌。何月号か表示がないけれど、店頭に並んでいたのは2月頃で、第10号となっている。創刊して1年足らずのようだ。 雑誌の…

女性向けコーラン

このところグラメディアは何軒かまわっているので、今日はグヌン・アグンへ。 クイタン地区の2つ並んでいるグヌン・アグンのうち本屋さんの方。今日見つけたのは、 Tafsir Al-Qur'an Wanita という2巻本。 名前の通り「女性向けコーラン(の注釈書)」。 こ…