2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

坊つちゃん

わけあって道後温泉を訪ねる機会があった。正岡子規ゆかりの地である松山はメッカ巡礼のごとく全国の俳人たちが巡礼する聖地のようで、その巡礼のお供だったのだが、私がお供した秘かな目的は『坊つちゃん』ゆかりの地を訪れることだった。 私が最初に教職に…

シンガポール映画「ゴーン・ショッピング!」

シンガポール映画「ゴーン・ショッピング!」を観た。大阪アジアン映画祭で上映されたらしいけれど、そちらは観られなかったのでDVDで。日本語字幕がとてもよかったという話を聞いているので、それが観られなかったのが残念。舞台はシンガポールの3つのショ…

インドネシア映画「虹の兵士たち」

インドネシア映画「虹の兵士たち」(Laskar Pelangi)を観た。 思うところはいろいろあるけれど、一番印象的だったことを挙げるならば、教師が教えようとしていることと生徒が身につけることの間には大きな溝があるということ。 ムハマディヤ小学校で教えら…

インドネシア映画「空を飛びたい盲目のブタ」

大阪アジアン映画祭2009でインドネシア映画「空を飛びたい盲目のブタ」(Babi Buta Yang Ingin Terbang/Blind Pig Who Wants to Fly)を観た。 かなりわかりにくくて、観終わってからも引きずってあれこれ考えてしまう。それほど強烈な印象を与える映画で、…

フィリピン映画「マキシモは花ざかり」

フィリピン映画「マキシモは花ざかり」を観た。 この映画は各方面に評判がよいらしく、特に性的マイノリティの方々にかなり好評だとの話を聞いていた。私も最後まで興味深く観た。いろいろな意味でひとに勧めたいと思っている。ただし、「ゲイがありのままで…

インドネシア映画「ナガ・ボナール将軍2」

インドネシア映画『ナガ・ボナール将軍2』(Nagabonar jadi 2)を観た。 タイトルからの印象で独立戦争期の評伝のようなものだと思ったら大間違い。とっても乱暴に言ってしまえば、現代のジャカルタを舞台に、商業開発と家族愛のあいだで新旧世代が折り合い…

小説「The Gift of Rain」

しばらく前に出た研究会で聞いた話。植民地支配や占領において、支配・占領する側を男性、される側を女性とする見方はよくあるけれど、それを男どうしとして見るとどうなるかという話。以下、話題に上った映画や小説は実際に観たり読んだりしないで話を聞い…