女性向けコーラン

女性向けコーラン

このところグラメディアは何軒かまわっているので、今日はグヌン・アグンへ。
クイタン地区の2つ並んでいるグヌン・アグンのうち本屋さんの方。

今日見つけたのは、
Tafsir Al-Qur'an Wanita
という2巻本。


名前の通り「女性向けコーラン(の注釈書)」。
これがもう、いかにもっていう感じで女の子女の子したつくりになっている。
表紙は上巻が赤紫、下巻が青紫で、お花が舞っていて、「100% wanita」なんていうリボンがかかっている。(しかもそのリボンははじめから表紙に印刷されたもの。)
表紙をめくると活字は薄いピンク色で印刷されているし、文字のフォントもなんとなく優しげなものが使われている。
中身は、コーランから女性に関するいくつかの章を抜いてきて、それを中心に解説しているもの。(全部の章を載せているわけではないので、「女性向けコーラン」というのはちょっと言い過ぎかも。)一般のコーラン注釈書も中身は詳しく知らないので、それと語り口調が違うのかどうかまではわからない。
書誌情報によれば、もともとカイロで発行されたもののインドネシア語訳らしい。


インドネシアイスラム教関係の出版物には、イスラム教小説とかイスラム教漫画などいろいろなものがあり、ありとあらゆる種類の分野の書物があるかもしれないと思うほど。女性や家族の問題を扱った本は昔からたくさんあるけれど、それがきれいきれいに飾られて売られているのがとてもおもしろい。


ついでに雑誌を一通り見たけれど、スハルト関係はまだなし。亡くなったのが27日だからもう何日かしてからなんだろう。店頭にあった雑誌でほとんど唯一スハルトを扱っていたのがテンポ。インドネシア語版は28日発売で、前にも書いたようにもともとの表紙の上にスハルトの顔写真をかぶせて二重の表紙にしてある。ところが英語版は29日の発売なので準備が間に合ったのか、はじめからスハルトの顔が表紙。英語版とインドネシア語版では発売日が1日違うので、この号だけ表紙が違うものになったということらしい。


この近くには古本屋というか海賊版本屋というか、本の店や露店がたくさん並んでいるけれど、露店はどれもほとんど同じ品揃えだった。元締めは一緒なのかもしれない。