雑誌

最近マレーシアから消えたもの

ほぼ半年ぶりにマレーシアを訪れて、最近消えたものがいくつかあるのに気付いた。 去年の7月にヤスミン監督が亡くなったとき、セントラルマーケット近くの壁に地元の芸術家によってヤスミン監督の肖像画が描かれ、ずいぶん長いあいだそのままになっていたが…

ジャカルタのココ・チチ

華人雑誌「China Town」。最近日本でもこの雑誌のことを話題にする人を見かけるようになった。 今回見つけたのは2009年12月号。特集は「Koko-Cici Jakarta 2009」。 KokoとCiciはそれぞれ「哥哥」(お兄さん)と「姐姐」(お姉さん)。「ココ」「チチ」とい…

ゲイ雑誌「GAYa Nusantara」

まずは今回のインドネシア滞在で見つけた本の残り。 The Naked Traveler: Catatan Seorang Backpacker Wanita Indonesia Keliling Dunia. (Trinity, C Publishing, 2007.) バックパッカーを背負ったインドネシア人女性がインドネシア国内外を旅した旅行記。…

華人関係の本と雑誌

メダンとジャカルタで見つけた華人関係の本。 Wo Ai Ni: Jangan Ekspor Cintaku. (Achi TM, Bukune, 2009.) 24歳の著者の実体験をもとにした若者向けの小説。インドネシア各地から集まった女性たちがジャカルタで3ヶ月間の華語速習コースで学んでいる間の騒…

バタックとTKI

まずはメダンとジャカルタで見つけたバタック関係の本。 Batak Toba di Medan. (Johan Hasselgren, Bina Media Perintis, 2008.) 1912年から1965年までの北スマトラ州メダンにおけるトバ・バタック人アイデンティティの形成を歴史的に跡づけた研究書。2000年…

雑誌「Qalam」

ジャカルタへ。このブログはもともとジャカルタに4ヵ月滞在する間のメモ代わりに作ったためにタイトルがジャカルタになっているけれど、ジャカルタ滞在を終えたあとは記事の内容とタイトルが合致するのは年に数回になっている。その数少ない機会が今。 本屋…

TKI雑誌「Indonesia Terkini」

ジャカルタで「Indonesia Terkini」という雑誌を見つける。2009年8月号が創刊号。TKI(海外出稼ぎインドネシア人労働者)、特にそのうち女性であるTKWを対象にした雑誌。同様の雑誌にはMedia TKIがあるが、あれとは別のもの。 特集記事は、マレーシアでのイ…

ジャカルタのチャイナタウン

アチェの津波博物館の序幕式などがあってちょっとだけインドネシアへ。 大統領が来たためにジャカルタ−バンダアチェのフライトはキャンセルされるしバンダアチェ市内のホテルは予約がすべて取り消しにされるし国際会議は日程が変更されるしで局所的にかなり…

雑誌に見るイスラム教とテロリズム

今回インドネシアで見つけた雑誌。 今回はあまり時間がなかったので雑誌探しに十分時間がとれなかったが、見つけた雑誌の多くはイスラム教とテロリズムの関係をどう捉えるかを話題にしていた。バリの爆弾事件の犯人3人の死刑が執行されたこともあり、自分た…

雑誌の編集部まわり

4ヵ月ぶりのジャカルタでは、まず各種雑誌の編集部まわりから。バタック雑誌「Tatap」の編集部に行くと、第5号から第7号まで刊行されていた。いずれも各界の著名なバタック人を紹介していて、5号は科学者、6号はCEO、7号は女性。別のバタック雑誌「Etnik」の…

Suara BaruとPentas

マレーシアでみつけた雑誌。 Suara Baru 雑誌のスローガンは「Kreatif, Konstruktif, Kritis」。どうやら手に入れた2008年7月号が創刊号らしい。発行はクアラルンプール。言葉はマレー語。 メインの特集は「Blog & Bloggers」。マレーシアのブロガーが10人ぐ…

Forum Perdana

ペナンで見かけたタブロイド紙。 Forum Perdana 第何号かは書かれていないけれど、創刊されて間もない様子。発行元はペナンではなくスランゴールのアンパン地区。 手に入れたのは2008年8月号。このタブロイド紙のキャッチフレーズは「Media Hal Ehwal Masyar…

マレーシアの華語雑誌

今日見つけた雑誌。 風采(Feminine) シンガポール・マレーシアで最大の売り上げ部数を誇る華語誌らしい。492号(2008年7月20日号)の特集は「安華風暴」(アンワール旋風)と「四川大地震」。 「四川大地震」はパート2ということで、前の号の続きらしい。…

シンガポールの雑誌

シンガポールで見つけた雑誌がこれ。 Time Out Singapore. Time Outは世界の主要都市で出されている英語の情報誌で、シンガポールでも今年創刊されたらしい。キャッチフレーズは「100%Independent. 110% Singapore」。食事や買い物の案内がメインだけど、音…

Cahaya Nusantara

ジャカルタ滞在の終わりが近づいているけれど、でもどうせまた近いうちに旅行などでジャカルタに来ることはあるだろうから、これで最後という思いはあまりなく、だからやり残したことがたくさんあってあわてているという思いもあまりない。 やり残したという…

Matabacaの華人関係書籍特集

読書専門雑誌?の『Matabaca』の2008年2月号(6巻6号)は華人関係書籍の特集だった。陰暦正月の特集だったのだろうけれど、今頃見つけたので時期はずれの感がある。 表紙には「Belajar Tradisi China, Mengapa Tidak?」とある。「中国の伝統に学ぶのっていい…

MataAir

『MataAir』の第10号。先月号で「私たちはアラビア語起源の語を「インドネシア化」したいと考えてそのようにした」と主張していた雑誌。 インドネシアの「細い目」 - ジャカルタ深読み日記 今月はムハンマドの誕生月なので「ムハンマドに学ぶ」が特集だけれ…

Cokin

『Moshi!』第10号を頼りに編集部のジャカルタ支部を訪ねたところ、書かれていた番地に書店はあるのだけれど『Mosh!』という雑誌は知らないと言う。 店番だけでなく店主もそう言うので引き下がり、家に戻ってから雑誌に載っている番号に電話してみると、なん…

Mosh!

ジョグジャカルタでよく知られた本屋のSosial Agencyへ。本がたくさん揃っていることと安売りしていることで有名な書店。 Kompleks Taman Pintar 3 Jl. Gejayan 43 Jl. Prof, Dr. Ir. Herman Yohanes 1170 Jl. Laksda Adisucipto 22 Jl. Kaliurang Km.8.5 23…

NovaとMe

4連休の2日目。道がすいているジャカルタの街を抜けて空港に向かい、空港の雑誌屋をのぞく。 雑誌とはちょっと違うけれどタブロイド紙の『Nova』を見つけた。1面に『アヤアヤ・チンタ』のファハリとアイシャがお互いの額をくっつけている写真が載っていた。…

映画雑誌『Majalah Film』

映画雑誌『Majalah Film』はどうなっているのかと思い、雑誌に載っている編集部所在地を頼りに訪ねてみた。 編集部はJl. HR. Rasuna SaidのGedung PPHUIの4階のKFT。着いてわかったのだけれど、Gedung PPHUIというのはウスマル・イスマイル映画センターのこ…

映画雑誌と映画月間

インドネシアでは決まった雑誌を手に入れるのが難しい。 同じGramediaでも店によって扱っている雑誌が違ったりする。おもしろそうな雑誌は店に並ぶとすぐに売れてしまうようだし、そうかと思うと、しばらく見かけないと思っていたら休刊になっていたりするこ…

グランド・インドネシア

プラザ・インドネシアの向かいにあるモールのグランド・インドネシアへ。空間がゆったりしていて贅沢感があるけれど、まだオープンしたばかりで入っていない店も多い。ざっとまわっただけ。 道を挟んで東モールと西モールがあり、西モールにはSEIBUが入って…

ジハード雑誌

久しぶりのジャカルタの本屋へ。見つけた雑誌は2つ。 1つは『Tempo』。 マレーシアのアスカル・ワタニヤの記事があった。参加資格は学歴が小卒以上、身長が157センチ以上。マレーシア国軍のもとで1ヶ月間の訓練を受けた後に配属され、訓練に参加する。給料は…

サバを訪れるインドネシア人

このところ、日本からのお客さんに会うたびに決まって言われるのが「鳥インフルエンザは大変じゃないですか」という質問。どうやら日本ではインドネシアの鳥インフルエンザが大変だという報道がたくさん流れているらしい。 確かに死者が出たりしているので大…

インドネシアの「細い目」

華人・陰暦正月がらみで最近手に入れた雑誌を2つ紹介。 『Pusaka Keris』は東南アジアの島嶼部で伝統的に使われている短剣クリスの専門誌。何月号か表示がないけれど、店頭に並んでいたのは2月頃で、第10号となっている。創刊して1年足らずのようだ。 雑誌の…

キリスト教タブロイド紙

キリスト教本屋で手に入れたタブロイド紙を流し読みして気になった記事をいくつか紹介。 (インドネシアではカトリックとプロテスタントは別物と書いたばかりだけれど、ここではまとめて「キリスト教」とすることでお許しを。) まず『Mitra Bangsa』紙。こ…

陰暦正月ムード

このところ陰暦正月ムードが高まっている。2月7日の陰暦正月(春節)を前にして、テレビで獅子舞が何度も流れたり、新聞でも「陰暦正月だから買い物を」と言わんばかりの広告が増えたりしている。特にテレビはあたかも「華人文化はすでにインドネシアの国民…

Media TKI (続き)

Media TKIの記事を拾い読みしたメモ。 Media TKIはインドネシア国民がTKIに出ることを奨励していて、TKIになって百万長者になって戻ってきた人の記事なども載っていたりする。特にTKW(海外出稼ぎインドネシア人女性)の話は美談として紹介されたりする。 海…

海外出稼ぎインドネシア人雑誌 Media TKI

民族雑誌の話が続いたので別の雑誌の話。2007年8月に創刊したばかりの『Media TKI』という月刊誌を見つけた。TKIとは「インドネシア人労働者」の頭文字を並べたもので、理屈の上ではインドネシア国内で働いている人もTKIだとは思うのだが、もっぱら国外で働…