災害

4月のできごとまとめ

4月が終わり、ようやく年度末が終わった気分になってきた。この間にいろいろあったけれど、ここで書く時間と気持ちの余裕がないままに過ぎてしまった。まとめて1か月分をメモ。 初の渡米はハワイ。ハワイをもって米国を語るのが適切なのかわからないけれど…

地域研究者は自分の社会の問題にどう関わりうるか

被災から約2週間を迎えるこの時期、被災地やその近隣地域でまだ緊急段階におかれている被災者の方々がたくさんいるなかで復興の話を始めるのはどうかという考えもあるかもしれないが、早い時期から復興の方向を考えるのは必要なことだ。 直接の被害を受けた…

数えられないものを受け止める工夫を

研究者たち、特に防災や災害対応に直接かかわりがなかった人文社会系の研究者たちのあいだで、研究者としても市民としても何ができるかを考えている。それとも関連して、研究者が集まっている大学ではどのようなことを考えているのか。知り合いを通じて、そ…

スマトラの復興過程の経験から

地震・津波や原発事故で大変なことになっているけれど、だからといっていろいろな活動を過剰に自粛するのはいかがなものかと思う。特に、災害関係の映画の上映を自粛するのはよい考えだとは思わない。もっとも、災害映画を観ると災害対応の参考になるとか、…

自分の持ち場で専門性を磨く

2004年のスマトラ沖地震・津波のとき、大学などでスマトラの被災地の事情を話したとき、学生たちからしばしば「自分たちに今できることは何か」と質問された。そのときに答えたことのメモ。対象は主に大学生。 自分の善意が不要と言われても受け入れる。 助…

2011東日本大震災お役立ち情報

東北地方太平洋沖地震の被災者や支援者を対象に各種情報をまとめたページ。(3月14日) japan_earthquake0311

東北地方太平洋沖地震に関する多言語情報

東北地方太平洋沖地震の発生に伴って各団体から発信された多言語情報をまとめたページ。 NPO法人多文化共生リソースセンター東海のブログ

『ヒアアフター』

物語自体は災害映画ではないが、インド洋津波の場面があるというので観てみた。津波のシーンは冒頭に出てきた。少し前に観た韓国の津波映画にも似たような場面があった。災害映画で津波の水に呑まれている場面を見るたびに津波の水が澄んでいて中の人や物が…

九州のメシ+雲仙災害記念館

この半年のダイジェスト版のその2は九州。福岡国際映画祭やその他の機会で九州に行く機会が何度かあった。ここではメシを中心にメモ。 博多は天神のジュンク堂書店のそばの一蘭でラーメン。食券を買って店に入った後は完全プライバシー保護。カウンターに座…

ムラピ山の噴火で竹の家が被害

日本でもときどき報じられているようだが、インドネシア・ジャワ島のムラピ山が噴火している。10月26日と11月6日に大きめの噴火があった。 火山灰が降ってきて、家が灰だらけになったり作物が被害を受けたりしている。写真は椰子の木。通常は枝が四方に広が…

スマトラで地震

震源はスマトラ島西岸のバニャック(Banyak)諸島付近。バニャック諸島はシムル(Simeulue)島とニアス(Nias)島のほぼ中間。震源からスマトラ本島の最寄りの町はアチェ州西南海岸部のシンキル(Singkil)。地震で揺れた範囲はアチェ州と北スマトラ州にまた…

インドネシアの災害に関する本

インドネシアで見つけた災害に関する本。昨年9月に西スマトラ地震があったせいか、あるいは「2012年」問題のせいか、災害に関する本が増えていた。 Awas Indonesia Rawan Bencana. (Tim Lembaga Advokasi Bencana, Java Pustaka, 2009) 災害を自然災害と人的…

津波5周年

今年の12月26日は数年ぶりにアチェ以外の場所で迎えた。津波5周年のアチェの様子はテレビなどで見た。その多くが「援助漬けで自助の考え方が失われた」「イスラム化が進んでいる」という話になっていたが、これはどうしたものか。 知り合いの新聞記者は、そ…

西スマトラ地震から1ヵ月

西スマトラでは、政府が定める非常事態があと2日間で終わる。 非常事態が終わるというのは、食料を含む生活必需品を政府が被災者に配給するのが終わるということ。住む家や家族や仕事を失った人たちが元通りの生活を営めるようになったわけではないし、もと…

ジャワ・スマトラ雑感

帰ってきたら帰ってきたですべきことが山積みになっている。たぶん改めて書くことはないだろうこの間の出来事や発見を項目だけでもメモ書きしておこう。 成田空港の第1ターミナル南ウィングの折紙博物館。折り紙で作った能登の風景が飾られていた。御陣乗太…

西スマトラ地震アーカイブス

日本の国際援助隊の方々と入れ違いになる形でジャカルタへ。 しばらく情報収集してからスマトラに行くことになっているけれど、今回は西スマトラの被災地に行く予定はなし。 出発前に何とかしたいと思っていたものが、いろいろな人の助けで何とか形になった…

西スマトラの地震・続報2

2009年9月30日にインドネシアの西スマトラで発生した地震についてのインドネシア語情報をもとにした被災地情報の続報。 この数日、被災地入りした人たちの後方支援で情報収集していたけれど、3つの集落が地滑りで埋まってしまった場所が地図上でどこにあるの…

西スマトラの地震・続報

2009年9月30日に西スマトラ州パダン市付近で発生した地震による被害と救援活動。地元紙による情報を中心に被災地の様子を紹介する。ただいま情報の整理中で、わかりやすく整えている余裕がないので並べるだけ。地震発生から2日後ぐらいまでの情報。 市内では…

西スマトラの地震

2009年9月30日に起こった西スマトラの地震について。 日本語の情報がかなり出ているので、ここで情報提供するとしたら補足的な情報だけ。 さしあたり、海外で災害が起こったときに求められる被災地の地図について。 インドネシアの全国紙「コンパス」のウェ…

「能登の花ヨメ」(3) 穴水で能登丼

穴水へ。昼食は駅前の幸寿し。目指すは町役場でも紹介していただいた能登丼。 能登丼というのは能登各地のお店でそれぞれ出している丼飯で、店によって内容も値段も違う。何十種類もあって能登丼だけのパンフレットも出ているほど。これを能登滞在中に3食食…

「能登の花ヨメ」(2) 門前から九十九湾へ

門前地区 能登地震で建物の被害が大きかった門前地区へ。仮設住宅もこの場所に多かったそうで、「能登の花ヨメ」の仮設住宅のシーンはここで撮影されたとのこと。 總持寺近くの一般の住宅や商店街はきれいに建て直されていたが、商店街の奥にある總持寺は改…

「能登の花ヨメ」(1) 段駄羅と御陣乗太鼓

能登地震の被災地を舞台にした映画「能登の花ヨメ」の風景を訪ねて能登半島へ。まずは輪島市。 輪島といえば、まずは「能登の花ヨメ」にも登場した朝市。朝早くから通りに露店が並ぶ。 朝市が立つ通りで露店にばかり気をとられて見逃してはならないのが、電…

ジャワ地震の2種類の「被災地」

週末、某所に缶詰めになって、2009年9月2日に発生したジャワ地震について情報交換を行ってきた。 今回のジャワ地震で起こっていること。まだ現地入りできないのでオンラインでの情報を読むだけだけれど、オンラインの情報を読むだけでもわかることはある。 …

ジャワ地震(タシクマラヤ地震)・続報2

2009年9月2日にジャワ島で発生した地震に関する地元紙の報道内容。 今回の地震は日本のメディアでもある程度報じられているので、ここではそれ以外の情報を中心にインドネシア社会の対応を紹介。 9月2日夜から9月3日の報道 ・被災地(タシクマラヤ)からの記…

ジャワ島地震(タシクマラヤ地震)・続報

9月2日にジャワ島で発生した地震に関する続報。 9月3日未明の時点で地元紙では死者数34人と報じられている。地滑りに巻き込まれて安否が不明の人が数十人いるとの報道もある。 以下のページに地図を含む情報が公開され始めた。 http://www.reliefweb.int/rw/…

ジャワで地震

9月2日の午後3時ごろ(日本時間午後5時ごろ)、ジャワ島でM7.3の地震があった様子。ジャカルタでもかなり揺れたらしい。ジョグジャカルタやバリでも揺れたという記事があるのでジャワ島のかなり広い範囲で揺れたようだ。 インドネシア語のニュースサイトはど…

アチェと災害の本

メダンとジャカルタで見つけたアチェおよび災害に関する本。 Tsunami! (Corien Oranje, Geramedia, 2009.) ティーン向け小説。バンダアチェで津波に遭った少女デウィが父親たちとともに生活の再建に乗り出すまで。最後に家の建設に着手した父親はコーヒーシ…

フットサルとアチェ復興

バンダアチェで日本を含む各国の代表が集まった復興支援の監査会議が開かれ、その結果を受けてアチェの復興支援の資金の使われ方がインドネシア国内でもちょっとした話題になっている。もともといろいろな組織や団体からいろいろな形でアチェに復興支援が入…

西スマトラ沖地震

8月16日にスマトラ沖で大きな地震が発生した。スマトラ島と言っても大きく、州で言うと西スマトラに当たる。西スマトラの州都はパダン。ということで今回の地震ではパダンの被害状況が中心に報道されている。 ただし、報道を読むとわかる通り、震源はスマト…

アチェの津波小説

Tere Lyye. Hafalan Solat Delisa. (Penerbit Republika, 2009) こんな小説がインドネシアでかなり売れているらしい。レビューを見かけただけで実物は見ていないけれど、この夏の買い物リストとしてメモしておこう。 2004年のインド洋津波を題材にした小説。…