ムラピ山の噴火で竹の家が被害

setiabudi2010-11-16

日本でもときどき報じられているようだが、インドネシア・ジャワ島のムラピ山が噴火している。10月26日と11月6日に大きめの噴火があった。
火山灰が降ってきて、家が灰だらけになったり作物が被害を受けたりしている。写真は椰子の木。通常は枝が四方に広がっているのだけれど、灰をかぶってまるで閉じたこうもり傘のように枝が下がっている。
噴火とその影響について細かい話をここで書く余裕はないかもしれないけれど、1つだけ書いておきたいのは、灰をかぶってその重さで竹の家がつぶれてしまっていること。
2006年のジャワ地震では、レンガ造りの家が地震で倒壊し、その下敷きになって亡くなった人々がたくさんいた。そのため、レンガ造りの家がよくない、竹の家なら地震でも揺れるだけで倒れない、ということになって、実際に竹で家を作ろうとする人たちもいた。
ところが、ムラピ山の噴火で灰をかぶると、(地域によって灰の量も違うのだろうけれど)レンガの家は倒れていないが竹の家が倒れているの目立った。地震だけを見て「レンガの家は倒れるから竹の家にしろ」と安易に言ってはならない(もちろんその逆も同じ)と思った。