アチェの津波小説

Tere Lyye. Hafalan Solat Delisa. (Penerbit Republika, 2009)
こんな小説がインドネシアでかなり売れているらしい。レビューを見かけただけで実物は見ていないけれど、この夏の買い物リストとしてメモしておこう。
2004年のインド洋津波を題材にした小説。バンダアチェ郊外のロンガ(Lhok Nga)が舞台。4人きょうだいの末っ子で6歳のデリサちゃんは日々コーランの暗誦を勉強していた。12月のある日、コーラン暗誦の試験を受けることになった。ちょうどデリサちゃんが暗誦を始めたときに大地震が発生し、津波が町を襲った。しかしデリサちゃんは強い信仰心とともにコーランの暗誦を成し遂げたのだった。
津波に襲われた後の混乱の中で強い信仰心で数々の困難を乗り越えたという話かと思ったけれど、レビューを読んだ限りではそうでもないようだ。
マレーシアでもPTS Litera Utamaから出版されているらしい。