cong

年度末で処理すべきことの山に埋もれて身動きがとれず、そういうときに限って「ボルネオ島ボルネオゾウは何頭いるんですか」とかいうわけのわからない質問にこたえなければならなかったりする。
今はインターネットがあるのだから、検索して関連する記事をいくつか読んで、どこのどの人が知ってそうか目星をつけて、電話で直接尋ねてみるなりして、その人が知らないようなら知っている人を紹介してもらう、というのを何回かやれば目的の情報にたどり着くはず。
もちろん、知らない人から突然情報提供を求められてぱっと出てくるとは限らないので、こちらの素性も明かさなければならないし、その情報が必要な理由も相手が納得するように説明しなければならないし、その過程で相手もこちらに対して何らかの期待を持つかもしれず、という関係の網の中に自分を置くことになる。
でも調べ物をしたいんならそれくらいはしないとだめだろ。自分の存在を透明にして調べ物をしようっていうのはずいぶん時代遅れの発想だ。


そんなこんなで、結局タマン・イスマイル・マルズキでのbawang×3の公演は行けなかった。残念。


『Majalah Film』のバックナンバーを探していると何人かに言っておいたら、見つかったからと届けてくれた人がいた。ありがたい。
No.4 (2006.4-5) Akting: Jadi diri sendiri atau orang lain?


ついでに見つけたという本を何冊か持ってきてくれた。
Henry Keppel. The Expedition to Borneo of HMS DIDO. (Oxford UP, 1991(1846))
Spenser St. John. Life in the Forests of the Far East. (Oxford UP, 1986(1862))
F.W. Burbidge. The Gardens of the Sun. (Oxford UP, 1989(1880))
Fa. Macho Man Ngomong Cong!!!. (FoU Mediapublisher, 2007)


はじめの3冊は私がボルネオに関心があると知っているため。いずれも、ボルネオについて調べ始めた一番はじめのころに読んだ本の復刻版。こんなところでまた出会うとは。


4冊目は前にもここでタイトルだけ紹介したことがある本。
Mosh! - ジャカルタ深読み日記
「macho man ngomong cong」という同名のゲイ関係のブログの記事をまとめたものらしい。
タイトルのcongというのがよくわからなかったけれど、どうもインドネシア語で同性愛者をそう呼んでいるようだ。Bencongからきているのかもしれない。ジャカルタの若者言葉にやたらに詳しい外務省勤務の知人によれば、bencongというのはbanciの「オネエ形」だそうなので(後ろに-ongがつくらしい)、banci>bencong>congと変わってきているということだろうか。