Yasmin Ahmad's Films

1か月ぶりのシンガポール。またしてもトランジットで数時間のみ。
紀伊國屋書店にアミル・ムハンマドの新刊「Yasmin Ahmad's Films」が入ったという情報を仕入れてMRTで高島屋に向うが、なんと最寄駅だと思っていたサマセットを通過してしまい、オーチャードまで行くことになる。そういえばサマセットはしばらく前から工事中だったか。
オーチャード駅にはIONというショッピングモールができていた。特に地下に巨大な空間が広がっていて、もし地上世界が氷河期になったり感染症が流行したりしたら地下だけで暮らしていけるだろうな、そうだとすると日本を含めた各国・各地域の有名どころのお店や食事処の支店をたくさん入れているのはノアの箱舟に動物を1組ずつ入れているのと同じ発想からなのかな、外国人観光客はオーチャード通りの飾りに目を奪われているうちに地下への道が閉ざされてしまうのかななどと想像してしまう。このところ災害映画ばかり見ているからだろうか。


クリスマスムードのオーチャードで人々をかき分けて高島屋へ。Yasmin Ahmad's Filmsを入手。作品ごとにアミル・ムハンマドが解説している。社会文化背景や制作者の小ネタなどを入れて解説してくれるのはとてもありがたい。「細い目」でジェイソンがオーキッドに渡した電話番号は実はヤスミンの実際の電話番号で、映画が公開された後に「ジェイソンいますか」と電話がかかってきたことがあったんだとか。
マレーシア人が、しかも映画人が、さらにヤスミンと個人的なつきあいがある人がヤスミン作品を解説した本が出たのならば、もうよそ者である私が語ることはないかもしれないと思っていた。でも、やっぱり人によって関心の向け方は違うし、マレーシア人でないからこそのコメントにも意味があるはずと改めて思った。
最近読んだヤスミン作品の解説で心に響くものを1つ紹介。
http://kobe-eiga.net/event/report/2009/11/post_6.php


シンガポールは今日は雨。昨日のうちに街を歩いておいてよかった。
ちょうど今日からマレーシアではムアラフが公開だというのに、公開期間中に映画館にたどりつけるだろうか。