マレーシアで買った本

クアラルンプールを走り抜けながら買った本。


Found in Malaysia. (Zi Publications, 2010.)
マレーシアのインターネット・ニュースのThe NUT Graph(http://www.thenutgraph.com/)が掲載しているマレーシアの主に文化芸術関係の著名人インタビューをまとめて本にしたもの。生年で分けられていて、1930年代生まれから1980年代生まれまでの54人分が掲載されている。子どものころの両親との写真入りで生い立ちなどについて語っていて、両親の民族性とか日本軍政期の思い出とかいった子どものころの想いが現在の経歴にどう影響を与えているかといった観点から読むととても興味深い。
ここを読む人に関心がありそうな人を少し挙げると、
Sheila Majid(歌手)
Farish Noor(「もう1つのマレーシア」著者)
Tiara Jaquelina(「プトリ・グヌン・レダン」主演)
Bernard Chauly(「ゴールと口紅」「グッバイボーイズ」監督)
Namewee(Negarakuku事件)
などなど。


もう1冊は
Tzu Chi: Serving with Compassion. (Mark O'Neill著, Wiley刊, 2010.)
インドネシアの2004年スマトラ沖地震津波や2006年ジャワ地震でも活躍した台湾の仏教系慈善団体「ツーチー」(慈済)についての本。事例としては、中国、インドネシア南アフリカアメリカが取り上げられている。
インドネシアに関する章は10ページ程度だけれど、これを読むとツーチーのインドネシアでの活動は(少なくとも当初は)自然災害の救援のためというより国外にいる中華系住民の救済という意味があったようだ。