クラパ・ガディン・モールの本屋

昨日の大雨が嘘のように晴れたので、このすきにと思い、クラパ・ガディンのモールに出かける。
とにかく広い。モール1からモール3まである。(あまりに広くて網羅できなかったので、もしかしたらもっとあるかも。)
ATMは地階の一番端にしかないので、大きな買い物をしようとすると端から端まで往復させられる。2階の中央あたりにあるYa Kunカヤトーストで休み休みまわる。


モール自体は大きいとはいえ、自分の関心にあった店はあまりなかった。
音楽関係は地階にDuta Star、3階にDisc Terraが入っている程度。音楽が中心で映画のDVDはほとんどない。
Sogoは入っているけれどKinokuniya書店はない。2階にグラメディアとグヌンアグンがあり、地階にPeriplusが開店準備中。ほかに本屋は3階にキリスト教のHaleluya、そして仏教の静思書軒(Jing Si Books & Cafe)があった。


静思書軒は、これまでに東南アジア各地で何度か見かけたことがあって印象に残っている本屋だった。
きれいで涼しそうな本屋だけれど、まず入り口で靴を脱がせられるし、店内は恐ろしく気合を入れてきれいにしてあるしで、ちょっと敷居が高いと思っていた。
この店は靴のまま入っていいらしい。空間がゆったりしていて、カフェもあって休むことができる。壁際に、まるで展示品のように売る気もなく並べられている本や雑誌を眺めていると、『慈済』と書かれた雑誌がある。それで気づいたが、どうやらこの店はツーチー(慈済)の店だったらしい。静思書軒とツーチーはそれぞれ別のルートで知っていたけれど、それがつながっていたとは。


前にもちょっと書いたけれど、ツーチーとは台湾を拠点にする仏教団体で、東南アジアでは病気や災害への支援で知られている。アチェジョグジャカルタの被災地では住宅地と学校をセットで作って復興住宅村として引き渡したりしている。
ツーチーが作る学校にはあえて演台を作らず、人間はみな平等というメッセージを伝えているらしい。これはアチェ訪問に同行した台湾人の知人が教えてくれたこと。
インドネシアではジャカルタに本部があるそうで、そのうちに行ってみようと思いながらも本屋と出版社まわりで今日まで来てしまったが、やっぱり仏さまに手招きされていたようだ。
ツーチーについて売り子のおねえさんにいろいろ聞こうとしたけれど、詳しいことはツーチーの本部で聞いてくれというので、日を改めてツーチーの本部を訪ねることにした。