西パプア州マノクワリ地震(ニューギニア地震)

1月4日朝、ニューギニア付近を震源とする大きな地震があり、インドネシア西パプア州の州都マノクワリ周辺で被害が出た。日本で津波注意報が出ていることは日本でも報じられている通り。


地震の影響を受けた地域に建物がどのくらい建っていて人がどれだけ住んでいたのかなどの情報がないために被害状況をイメージできないけれど、報道を見る限りでは人的被害は大きくない様子。
インドネシア国内の報道では、現地の知人などに電話で連絡しているためか、ホテルに関する被害がまず報じられている。
以下、インドネシアでの報道状況をいくつか。時間の表示は西部インドネシア時間。


Antara通信の4日午前7:16の情報として、ムティアラ・ホテルが被害を受けたと報じている。沿岸部の住民は津波を恐れて高台に避難している。警察や軍は現場での救助活動中で、州の警察や軍の本部では被害状況の報告をまだ把握していないが、これまでのところ地震で死亡した報告は受けていないとのこと。
http://www.antara.co.id/arc/2009/1/4/takut-tsunami-warga-manokwari-mulai-mengungsi/


Kompasの4日午前7時54分の情報として、ムティアラ・ホテルとカリディンギン・ホテルが被害を受け、未確認ではあるが死者が出た様子。
http://www.kompas.com/read/xml/2009/01/04/07543974/


detikcomの4日午前8:27の情報として、スイスベル・ホテルの宿泊客3人が重体で入院中、ほかに1人が死亡と報じられている。
http://www.detiknews.com/read/2009/01/04/082731/1062639/10/


detikcomの4日午後1:28の情報。倒壊したのはムティアラ・ホテルとサンゲン・ホテル。カリディンギン・ホテルで生き埋めになった宿泊者の救出作業は継続されている。避難民は約1000人。
http://www.detiknews.com/read/2009/01/04/132813/1062739/10/


Antara通信の4日午後5:19の情報。避難民は750人。大きな被害を受けた建物は、スイスベル・ホテル、ハディ・スーパーマーケット、マノクワリ県知事官邸、西パプア州知事庁舎、カンポン・マカッサルのモスク、アリス・ホテル、ビリージャヤ・ホテル。全壊したのはムティアラ・ホテルとカリディンギン・ホテル。
http://www.antara.co.id/arc/2009/1/4/


detikcomの4日午後8:14の情報。地震で停電していた西パプア州のマノクワリで電気が復旧した。ただし一部住民は余震を恐れて家に戻らず避難している。避難先は社会省が提供したテントやモスクなど。被災者の一部には救援物資が配給されたが、全員にいきわたってはいない。ジャカルタから送られた救援物資はまだ現場に届いていない。
http://www.detiknews.com/read/2009/01/04/201430/1062839/10/


detikcomの4日午後9:01の情報。スイスベル・ホテルから救出された宿泊客はマノクワリ県立病院で治療を受けており、明日にもマカッサルの病院に搬送される予定。スイスベル・ホテルでの救助活動は完了した。カリディンギン・ホテルとムティアラ・ホテルでの救助活動はまだ終わっていない。
http://www.detiknews.com/read/2009/01/04/210154/1062840/10/


これ以降の情報があれば明日以降の記事で。
西パプア州マノクワリ地震(ニューギニア地震)・続報 - ジャカルタ深読み日記


以下はマノクワリに関する情報。


マノクワリは山が迫っている港町で、2007年の時点では車や鉄道でマノクワリに至る手段はなく、マノクワリに行くには飛行機、船、あるいは徒歩のいずれかとなる。飛行機の場合、ジャカルタからだとマカッサル経由で、乗り継ぎの時間を入れないとジャカルタからマノクワリまで約5時間。
http://email.eva.mpg.de/~gil/wlp/getting_to_Manokwari.html