サラワク州議会解散

サラワク州議会が解散された。選挙は60日以内で、4月半ばごろ。このところ補欠選挙で連邦与党側がずっと成績がいいので自信を回復してきたということもあるのだろう。
もっとも、解散自体は任期切れを前にして今月中に発表されるだろうと言われていたのでようやく来たかという感じで驚きはない。ただし、30年も州首相を務めてきた超長期政権のタイブ州首相がさすがに今回は引退だろうと思われていたのにもう一度続投して次の任期中に後継者を決めるとか言っているのは意外。エジプト政変などとの関係でどんな議論がなされるのか興味深い。

なお、マレーシアは連邦制なので今回の選挙は連邦議会とは別の話。多くの州は(長く連邦与党が州でも与党だったこともあって)州議会と連邦議会の解散や選挙が同じ日程で行われてきたけれど、サラワクは最初から別日程で行われている。ということでこの選挙の結果は国政に直結するわけではないけれど、それでもこの選挙は国政の行方に対して極めて重要な意味を持っている。
サラワクは今のところ連邦与党が圧倒的多数派を占めているけれど、これはどっちにでも転びうるし、サラワクが転ぶとマレーシア全体も転ぶ、という話は何度も書いたので過去の記事で。
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