スカルノハッタ空港の本屋

駐在先の離任手続きが終わったので後は飛行機に乗るだけだと思っていたけれど、荷物をどうやって日本に持っていくかでさらに二転三転あった。詳しいことは省略するけれど、ジャカルタの空港では荷物の超過分の料金をいくらにするかでいろいろなプロセスがあるようだ。
帰国荷物が本や雑誌でちょっと重くなることは覚悟していたけれど、空港で計算してもらったら空港職員の想像を超えて高かったらしい。何箇所かまわってサインをもらうように言われ、言われたとおりにまわってみると、担当者が1人5キロ程度を引いてくれる。
よくみたら超過料金の請求書にはそのために使える欄が印刷されていた。諸手続きの透明性を高めることと、担当者の「思いやり」を残すことを両立させたらこうなるのだろうか。
(追記.ジャカルタスカルノハッタ空港のガルーダ職員の「思いやり」はガルーダ便にしか届かないらしく、乗り換え先の空港で正規の超過重量分に対する追加料金を請求された。)


出国前に空港で最後の本屋まわり。
まず国内線で3軒、出国して2軒。そしてD1ゲートのJJ Royal前でインターネットにつないでいる。


最後に見つけたのはDakwahの第4号。表紙がハムカ先生の肖像だったことと、メンタワイの記事が載っているらしいことから。


もう1冊はMadinaの4月号。表紙はそのものずばりの『アヤアヤ・チンタ』。表紙の見出しには「Halal tau Haramkah? Ayat Ayat Cinta」。原作とどこが違うかとか、一夫多妻についてとか、イスラム映画の可能性についてとか、いろいろな方面から語られている。内容をざっと見たところ、この映画に批判的なコメントもかなり載せられている。ちなみに、Ayat-Ayat CintaはAACと呼ぶらしい。
これからほかのいろいろな雑誌でも『アヤアヤ・チンタ』が取り上げられるだろう。今からおもしろくなりそうなのに帰国を迎えてしまったのが残念だ。
インドネシアにはもちろん図書館が各地にあるけれど、図書館で雑誌を全部そろえているわけではないので、あとから探そうとしても手に入らないことも多い。だから雑誌の編集部を訪ねるおとになるけれど、引越ししたり休刊になったりして連絡が取れないことも珍しくない。
でも、だからこそインドネシアでは雑誌探しが楽しいのかもしれない。おもしろい雑誌を紹介してくれるインドネシア関係者が増えることに期待しつつ、今回のジャカルタ日記はこれで終えることにする。