豚が野放しのレストラン

setiabudi2010-08-17

スラバヤのあるレストランに写真のような掲示があった。
書かれているのは「bebas babi」。インドネシア語で、bebasは英語でfree、babiは英語でpigなので、pig free(あるいはpork free)ということになる。
「duty free」のように、「free」を「〜なし」の意味に使うことがあることは知っている。でも、読みようによっては「free」は「〜し放題」にも受け取れるので紛らわしい。しかも、「bebas」は確かに「free」に対応するインドネシア語だけれど、(少なくとも私の頭の中では)「〜なし」という意味より「〜し放題」のイメージが強い。
「bebas」を使って「〜なし」の意味になっているものに、インドネシアの国内線などで聞く「bebas rokok」(禁煙)がある。これも、本来意図した意味である「禁煙」ではなく「タバコ吸い放題」に聞こえてならない。そんなことを前から思っていたが、しばらく前に乗った国内線では「tanpa asap」(煙なし)と言っていた。これなら紛れがないな、「bebas rokok」はやめたのかな、と思っていたけれど、つい最近また「bebas rokok」と言っているのを聞いた。すっかり定着した表現になっているようだ。
そんなことを思っていたこともあり、レストランで「bebas babi」の掲示を見たとき、もちろん「この店は豚肉を使っていません」という意味だということはわかるけれど、でもどうしても「この店は豚が好き放題しています」という意味かと思ってしまう。絵だってご丁寧に豚肉じゃなくて豚の絵だし。