ジャカルタ華人雑誌 Chinatown

バタック以外の雑誌にも行ってみたいということで、今日はChinatownの編集部を訪問。クラパ・ガディンという最近急速に開発が進められているらしいエリアのGading Bukit Indahという住宅街にある。

Chinatownは2007年9月の創刊。ただし、この編集部はこれまでに数種類の雑誌を発行していて、Chinatownはその中で一番新しく創刊されたもの。いろいろな雑誌を出しているが、なかでも『Info Kelapa Gading』『Info Serpong』『Info Kebayoran』の3種類が目玉商品らしい。いずれもジャカルタ北部で近年商業開発が急速に進んでいるエリアの情報誌。発行部数はどれも1万5000部で、目玉商品というのは広告収入がよいから。さらに2008年3月をめどに近隣の別のエリアの情報誌を2つ創刊する予定らしい。Chinatownの話を聞きたかったのだけれど、編集長は今日は多忙ということで、バックナンバーだけもらって帰る。

帰ってからバックナンバーをめくっていて気づいたんだけれど、雑誌の華語名が創刊号では『中国城』になっていたけれど第2号から『唐人城』にかわっている。中国と結びついたイメージを嫌ったのかな、と思ったけれど、毎号2ページある中国語コーナーの名前はなぜか「快楽漢語」(ただし簡体字)。中国語を「漢語」というのは大陸中国の言い方。しかも、インドネシアでは大陸中国と結びつけて理解されている簡体字を使っている。このあたりは疑問ばかりだけれど、尋ねるのは再訪する機会があれば。


ついでに。今日のJakarta PostのWeekenderという別冊は華人特集みたいになっている。春節が近いから?
この別冊には、ほかにSarah Porterという記者の津波から3年目のアチェ訪問記も載っていた。支援者は津波被害からの復興だけではなく、この地域の歴史、特に紛争の経験を理解して復興を進めるべきだとの意見。これとは別に、国会でアチェ州を3つに分割する法案が通ってアチェ州知事が怒っているという記事も見かけた。アチェ問題は津波後の和平合意と州知事選挙ですっかり解決したというわけではなくて、軍事的な交渉から法律上の交渉に移って、これから形を変えながら続くということなんだろう。